『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』、いよいよ明日発売ですね。
こちらのタイトルは、(残念ながら現時点では)ノベライズのお仕事などには関わっていないのですが、そのぶん純粋に、1ファンとしてアーランドへの旅を楽しみにしています。
残念というか幸いというか、いまお仕事などで忙しいので、実際にプレイするのはしばらく後になりそうですが……。
その他いろいろ、お知らせなどを書かせていただきます。
●『トトリのアトリエ』『ロロナのアトリエ』
『トトリのアトリエ アーランドの錬金術士2』は『ロロナのアトリエ』の続編です。
→株式会社ガスト様の公式サイトはこちら。
『ロロナのアトリエ』から5年後。主人公やメインキャラクターも新しくなり、広いフィールドが舞台、より自由度が高くなったゲームシステムなども、楽しみなところですが……直接の続編ということで「その後の『ロロナ』のキャラクター」たちが登場するのも、粋な計らいといいますか、ファンには嬉しいところです。
とけねこ先生も公式サイトが更新されるたびに
「エスティさんに妹が!」とか
「王国制廃止でステルクが失業!?」
「くーちゃんがちゃっかり就職してるけど、8ミリしか背がのびてないよ!」
とか盛り上がっておりました。
前作のヒロイン「ロロナ」ことロロナイナ・フリクセルも、今回は「新ヒロインの師匠」として登場するとのことです。
岸田メル先生のtwitter発言によれば「前作に輪をかけてド天然になり、門脇舞以さんの熱演により強烈なインパクトのキャラになって」いるとのこと。
あれ以上天然になってどうす……あ、いや、再会が楽しみです!
ロロナの魅力は、ゲームシステムとの連動、キャラクターデザインはもちろんですが、声を担当されている門脇舞以さんの声の演技の魅力も大きかったと思います。
『ロロナ』のノベライズの執筆中は、ロロナの声を何度も聴きなおして、彼女の魅力をなんとかもっと表現できないか、試行錯誤していたのも、いまではよい思い出です。
(余談になりますが、『ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地』で初めてゲームノベライズのお仕事をしたとき、「表示されるテキストと声優さんのしゃべっている内容が微妙に違う(たとえば「……」というテキストをどう『声』で語るか、等)」のに気づいたことは、私にとってはちょっとした衝撃でした。
やはりゲームというのは総合的な表現だ、と改めて感じた私は、以来ノベライズにおいて、ゲーム上で表示されるテキストを追うだけでなく、声優さんの声の演技のライブ感、そして欲をいうならグラフィックやBGMなども含めた『プレイ感覚』に、できるかぎり迫ることができないか、と努力してます。……どれだけ実現できているかはおいておきまして)
さて『ロロナのアトリエ』といえば、このブログでも以前紹介させていただいた、
草野ほうき先生のコミカライズ『わたしのたからもの』。
現在発売中の「コミックブレイド」7月号で、感動の最終回を迎えましたが……はやくも単行本化が決定したとのことです。
アマゾンにも、表紙の絵が公開されていますね。
『ロロナのアトリエ わたしのたからもの』
(マックガーデン/著・草野ほうき/原作・株式会社ガスト)
そして、もうひとつのコミカライズ。ウェブコミックとして「ファミ通コミッククリア」に連載中の、
佐藤夕子先生のコミック版『ロロナのアトリエ』も、7月に単行本第1巻が刊行される模様。
『ロロナのアトリエ アーランドの錬金術士(1)』
(ファミ通クリアコミックス/著・佐藤夕子/原作・株式会社ガスト)
私も『トトリ』で新しいアーランドを旅しつつ、もうちょっと、弟子時代の『ロロナ』たちの時間を楽しみたいと思います。
(とけねこが書かせていただいたノベライズ版『ロロナのアトリエ〜ロロナと偉大な錬金術士〜』も、よろしくおねがいします〜、とこっそり便乗宣伝)
さてその他、ひさしぶりの更新にあわせて、
とけねこ先生の私的なお知らせも含めて、いろいろと……。
●夏のコミケ受かりました!
→サイトの同人誌情報コーナーはこちら。
3日目の、8月15日(日曜日)
西地区“こ”-14b『金星楽団』にて参加予定。佐々木亮先生の『笹吉横丁』との合体です。
新刊としては、コトノハ世界関連の新しい物語(ハーヴェスト出版さまより『コトノハ通信』商業誌版を刊行していただいたこともあり!)などを予定しています。
あとひそかに「あの同人作品の10余年ぶりのリメイク」も予定しております……。
また開催が近くなりましたら、同人活動コーナーにて告知しますので、よろしくお願いします。
●コトノハ通信
『コトノハ通信 マンションズ&ドラゴンズ&ダークローダーズ ノベル』といえば、発売からはやくも2ヶ月ちかく経ちました。
5月末締切の『色紙プレゼント』にも、多数の応募をいただいたとのことで、ありがとうございます!
また『ゲームマーケット』での配布企画も好評のうちに終了しました。受け取ってくれた皆様、ならびに「魔女の会」様、「トロイホース」様、ありがとうございました!
読んだかたからも、いろいろなご感想をいただき、佐々木先生ともども、感涙しております〜。
ハーヴェスト出版様も、少しずつでも長く大切に扱っていただけるとのことですので、今後ともよろしくお願いします。
大きな書店以外ではなかなか見つからないと思いますが、そのときはネット書店さんなどをご利用ください。
→ハーヴェスト出版様・『コトノハ通信』公式ページ
『コトノハ通信』は、豪華ゲストの皆様にご寄稿いただいた本でもありますが、ゲスト様のおひとり、
フーゴ・ハルさんのサイトが今月6月14日に更新されまして、現在ゲスト原稿の『妄想 マンションズ&ドラゴンズ』(テキストなしバージョン)が公開中です。
かの味わいある鉛筆画による、ナッツやユーシスたちをどうぞ……。7月14日まで公開とのこと。
→「とけねこ先生のホラーショウ」もどうぞ。
(フーゴ・ハルさんの新作『モービィ・リップからの脱出』も楽しみです!)
●乙女絵巻『水滸伝』
『コトノハ通信』『ロロナ』ノベライズなどでお世話になっておりますハーヴェスト出版様から、かの『水滸伝』を美少女キャラ化した本が出版されました。
総勢70名のイラストレイター様が参加して、梁山泊の108星の好漢たちのほか、42キャラが美少女化イラストになっています。
『コトノハ通信』あとがきまんがにも登場されております、ハーヴェスト出版の「触手編集長」様が企画されたのですが、大の『水滸伝』ファンである編集長、原典でもイラストになることが少ないマイナーキャラにも光をあて、本自体にも、マンガでわかるダイジェストストーリーや、詳しい関連年表などを収録、コダワリある一冊になってます。
とけねこ先生は仕事ではまったく関わっていないのですが、イラストレイターとして佐々木亮先生が参加していますので、ファンの皆さんはぜひぜひ。
公式サイトでサンプル画を見ることができます。
『水滸伝』時代の皇帝、そもそもこの人が原因で宮廷に腐敗がはびこるようになったという、暗君で有名な『徽宗(きそう)』です。それがこんなキャラに! ハトが!
『ロロナ』ノベライズで挿絵を担当された久方綜司先生や、中村哲也先生も参加されていますよ〜。
これらのイラストをつかったカードゲーム版も、続いて7月に発売予定とのことです。
→乙女絵巻『水滸伝』公式ページ
●『魔人譚偵 夜凪砂傷那』
●『うちのメイドは不定形』
お知り合いの本をご紹介します。どちらも買うつもりだったのですが、献本していただいてしまいました〜。
『魔人譚偵 夜凪砂傷那(まじんたんてい・よなぐさきずな)』は、寺田とものり先生の新作。
寺田先生の小説は〈超鋼女セーラ〉が有名ですが、こちらは新境地の「大正時代」もの。史実では存在しなかった「大正十八年」の帝都・東京を舞台にした伝奇ストーリー。
寺田先生の〈超鋼女セーラ〉は、文章が読みやすく、個性的なキャラたちの日常シーンが心地よくて私は好きなのですが、こちらの作品も、苛酷な、帝都の闇における『魔人との戦い』を語りつつ、そのいっぽうで個性的なキャラたちのアパートの楽しい日常が描かれ……それが微笑ましくもあり切なくもある作品になってます。
イラストは、寺田先生との名コンビでも知られる、C-SHOW先生。
『うちのメイドは不定形』は、高い資料性とコダワリを持った著作の数々で定評ある
クロノスケープさんの、初のライトノベル・ジャンル参入作品とのこと。
著:静川龍宗先生、原案:森瀬繚先生となっていますが、mixiの日記によれば、おふたりの共著スタイルの作品らしいです。
内容はといいますと、クトゥルフ神話の造詣が深い著者のかたで「不定形」といえば、だいたい内容に想像がつくと思いますが……その名は伏せておきますが、南極大陸の地下で長き眠りについていた、かの奉仕種族が一億五千五百万年ぶりに「新たなご主人様」に仕えることになり、主人公の元にメイドとしてやってくるという、ほのぼのストーリーです。とても可愛いメイドさんです。手を増やしてお茶を入れたり、体を膨張させてお掃除したり、分裂してちっちゃいメイドさんになって、お買い物もしますよ!
名前はテケリさんです。かわいい名前ですね!
まじめな話、読んでいると、テケリさんが本当に可愛らしくて、SAN値が減っていくこと請け合いです。軽快な文体のドタバタストーリーに、著者さんの深い造詣がかいま見られる良作だと思います。ハッ、知識が増えSAN値が減るということはこれはもしや……。
イラストは、(こちらも、とけねこがファンなんですが)『狼と香辛料』(電撃文庫)でも有名な、
文倉十先生です。
『魔人譚偵 夜凪砂傷那』
(朝日ノベルズ/寺田とものり・著/C-SHOW・イラスト)
『うちのメイドは不定形』
(スマッシュ文庫/著・静川龍宗、原案:森瀬繚/イラスト・文倉十)
余談ですが、同じ
森瀬先生監修の『萌え萌えクトゥルー神話事典』。テケリさんの原型というかお仲間というか、こちらでも『ショ○ス』さんが「メイドさんイラスト化」されているのですが、そちらのイラストは、
佐々木亮先生が担当しています。
興味のあるかたは、こちらもぜひ。
いあいあ、長くなりましたが、これにて〜。
ラベル:ロロナのアトリエ