2013年07月05日

時空冒険ゲームブック〈ミラクル・タイム・アドベンチャー〉発売!

ひさしぶりのブログのほうでの更新になります。
うれしいことに新作ゲームブックを書かせていただけることになりました。
ポプラ社さまから、7月3日配本の、
〈ミラクル・タイム・アドベンチャー〉です。
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第1巻『白銀の騎士と恐竜のなぞ』
第2巻『忍者軍団と吸血鬼のなぞ』
1・2巻の同時刊行となります。7月3日配本なので、
全国書店には7月5〜6日ごろには並んで販売されると思います。

イラスト担当は、
速水螺旋人さん。
テーブルトークRPGファンなら、もちろんおなじみですね。私も、古くは、初代『ビーストバインド』で、お仕事をご一緒し、
『駅前魔法学園!!』でもお世話になりました。
『大砲とスタンプ』『靴ずれ戦線』など、コミック作品でも大人気の速水さん。
児童書でこうしてご一緒するのは、私もはじめてとなります。

さて、この本は「ゲーム・ブック」です。
小説のようですが、主人公は読者である「キミ」自身。
本を読み進めると、こんな選択の場面があります。
−−−−−−−−−−−−−−−
恐竜があらわれたぞ! さあ、キミはどうする?
・戦うなら(6へ)
・逃げるなら(10へ)
−−−−−−−−−−−−−−−
本のなかは、番号のついたページで構成され、選んだ先の文章へジャンプすることになります。
(ページは一方向に読み進むのではなく、しばしば、あちこちへ飛ぶことになるでしょう)
そして、選んだ選択によって、ストーリーは変化していきます。
いくつかあるエンディングのいずれかに到達することもあれば、失敗して物語が終わってしまうこともあるのです!

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↑1巻「白銀の騎士と恐竜のなぞ」より。
速水螺旋人さんによるイラストマップ。ときにはこうして、マップを見ながら行き場所をえらんで行動します。城のなかにかくされた秘密は?


キミの分身である「ユウキ」は、
力自慢で、楽しいことなら何でも首をつっこむ「タケル」、
本好きで、頭がいいけど、ちょっと口うるさい「アスミ」
と共に、時空をこえた冒険へ出かけることになります。

中世ヨーロッパにあらわれた「ドラゴン」とは?
戦国時代の忍者の里をおそう「吸血鬼」の正体は?
……そのナゾは、読者であるキミ自身がいどむことになります。
はたして、ナゾはとけるでしょうか?

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↑2巻「忍者軍団と吸血鬼のなぞ」より。
2巻は趣向をかえて、限定された里のなかを歩きまわり、かくれた吸血鬼をさがすことになります。昼と夜でイベントも変化する忍者の里。吸血鬼を見つけることができるでしょうか?


本のなかは、行動選択のほか、
さまざまなパズルや暗号、ナゾときなどが散りばめられた内容になっています。

せっかくの2巻同時発売ということで、1巻・2巻で趣向をかえたゲームブックになっています。
1巻「白銀の騎士と恐竜のなぞ」は、マルチエンディング構造の面白さを強調した内容。読者の選択によって、いろいろな展開や結果に分岐していきます。戦いやパズル、あなたの知識がためされる場面もあります。
対して2巻「忍者軍団と吸血鬼のなぞ」は、とざされた空間での推理劇です。限られた時間のなかで、情報を集め、暗号をとくことが重要となり、ときには危険をかくごの行動も必要になるでしょう。
それぞれ、面白さを楽しんでいただけたら幸いです。

中世の騎士や城、恐竜や忍者、
そして、イラストマップなど、
速水螺旋人さんのビジュアルも魅力たっぷりの本になっていますよ。

それでは、ゲームブック
〈ミラクル・タイム・アドベンチャー〉
なつかしいあなたも、
こんな本を、はじめて手にとるキミも、
ページをめくって、時空をこえる冒険へ、どうぞ。

【ゲームブックのこと】
こうした「ゲームブック」は、古くから存在してましたが、
1983年の『火吹山の魔法使い』の日本語版によって、日本で一大ブームが起こりました。
『火吹山』を第1作とする〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズの翻訳をはじめ、多くの海外作品が翻訳されるいっぽう、日本の作家によるゲームブックも多数刊行されました。
〈ドルアーガ〉三部作の巨大な迷宮探索や、視点をモンスターに置きかえた『モンスターの逆襲』、あるいは『展覧会の絵』『送り雛は瑠璃色の』といった雰囲気ある作品もありました。ファミコンやコンピュータゲーム、アニメなど「原作もの」ゲームブック化も行なわれ、そのなかには記憶に残る名作もありました。
児童書のジャンルでも〈にゃんたんのゲームブック〉〈むちゃのねこ丸ゲームブック〉など、人気シリーズが生まれました。(ちなみに本作は、その〈にゃんたん〉シリーズを生み出した、
ポプラ社さまから刊行される、新作オリジナルのゲームブックでもあります。なんとも名誉なお話であります)

さてこの現代。その面白さを覚えている人がいまだ多く、この十数年前から、当時の復刊が根強く行なわれていました。
最近では、電子書籍化の波もあり、電子書籍、アプリでよみがえったゲームブックもあります。
また、
「自分自身が主人公となり、行動を決める本」
「自分の力で謎をといて進める本」

というのは、やはり、いつの時代になっても魅力があるようで、新しい形のゲームブックも、ここのところ、ますます増えているようです。
〈脱出ゲームブック〉が大人気となり、多くの人が難解な謎に挑戦するいっぽう、
児童書ジャンルでは、人気作家はやみねかおる先生が、ご自身で〈都会のトム&ソーヤ〉のゲームブックを書かれています。
フーゴ・ハルさんが、TRPG『迷宮キングダム』とのコラボで、本ならではの仕掛けにみちた意欲的な『モービィ・リップからの脱出』を書かれるいっぽう、
グループSNEさまの〈ネオゲーム文庫〉の作品群は、カードゲーム『キャット&チョコレート』からスピンオフ、TRPG作品との関連など多彩な、懐かしくも新しいゲームブック・シリーズとしてリリースされました。
 最近では、創土社さまのクトゥルー神話関連書籍のなかで、ゲームブック作品として新作が発表されていることも話題を呼んでいますね。
(私自身、2010年に『バニラのお菓子配達便!』を角川つばさ文庫さまで、書かせていただきました。こちらは女の子が主人公。スイーツショップではたらきながら、さまざまな事件を解決していくゲームブックです)

【謝辞】
まずは、素晴しいイラストを描いてくださった、速水螺旋人さんに、大いなる感謝を。
それから本文執筆にあたって、桂令夫さんにご協力をいただきました。
歴史考証について、実に的確なチェックをしていただいたほか、ゲーム内容についても、多くのアドバイスやアイデアをいただきました。慎んで感謝します。
また、長らくコンビである佐々木亮さんには、アイテムイラストやパズル/迷路素材の絵などを担当してもらったほか、執筆期間、さまざまな形で支えてもらいました(いつもありがとう!)。
ポプラ社・担当編集の崎山貴弘さまにも、企画の実現から大変な入稿作業まで、大変お世話になりました。
すばらしい装丁・本文デザインで、素敵な本してくださった大島美明さまも、ありがとうございました。
そのほか関係者みなさまに、あらためて感謝します。

【追記】
本作の、デッドエンド番号が「14」であることは、
アイルランドの偉大なゲームブック作家、J・H・ブレナン師の作品にあやかるものです。
〈グレイルクエスト(旧ドラゴン・ファンタジー)〉の、独特の世界と冒険はもちろん、
「読者に語りかけ、別の世界へいざなう」という言葉の“魔法”に、私はなにより魅了されました。

【関連リンク】
ポプラ社さま公式サイト
サイト内の紹介ページ

速水螺旋人さんのサイト「空とぶ速水螺旋人」

ミラクル・タイム・アドベンチャー(1) 白銀の騎士と恐竜のなぞ (ミラクル・タイム・アドベンチャー (1)) [単行本] / 藤浪 智之 (著); 速水 螺旋人 (イラスト); ポプラ社 (刊)ミラクル・タイム・アドベンチャー(2) 忍者軍団と吸血鬼のなぞ (ミラクル・タイム・アドベンチャー (2)) [単行本] / 藤浪 智之 (著); 速水 螺旋人 (イラスト); ポプラ社 (刊)


ラベル:ゲームブック
posted by とけねこ(藤浪智之) at 20:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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